浩峰尚(ひろね なお)

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作風概説

 独特な円形の瞳と濃い目の線が強く輝く、透き通った美しい絵と鋭い感性。華麗でとても目を引く。感情表現が激しく、やや不器用でストレートな印象。


代表作

94「おはよう!マリンパーク」るんるん連載、単行本なし。
 月基地の仕事に行ってしまっている父が恋しいありなちゃんが出会ったのは、ぶっきらぼうで不思議な力を持つ月のウサギ、というのは連載前の設定。引っ越してすぐの人見知りな水月ありなちゃんは、ひょんなことから動物たちのメッセンジャーをすることに。ホイッスルを吹くと人間の時間が止まり、今まで黙っていた動物たちが話し出す。人間と動物の豊かな心の触れ合いを鮮やかに描いた名作。

94「エチュードがきこえたら」
 熱心にピアノの朝練をしているゆきの。でも実は動機が不純、サッカー部のお元気少年、有希くんに会いたくて。でも、声もかけられないからせめてピアノでおはようと・・・。
 そんなある日、彼のクラスと合同で体育!超運痴の彼女はドジばかりで怪我をし、彼に助けてもらう。そして自己嫌悪に陥ったところを彼に勇気をもらい、ピアノにその力が。
 そしてピアニストの先生にレッスンしてもらう話が出たが、それは朝・・・有希くんと会えなくなる?いいたいことはがまんするな・・・少女の成長をさわやかに語った佳作。ラストシーンの最高の笑顔が特に忘れられない。

95「瑠璃の空 珊瑚の海」(原作;さはらみつき)
 文化祭で時代劇の脚本を押し付けられたるりちゃんが池で数珠を拾い、そこに封じられていた竜神の案内で昔の瑠璃姫の悲劇を見せてもらう。竜神と三島水軍の頭領の娘、瑠璃姫は男勝りのおてんばで、ある日であった腕に傷を持つ強い少年が忘れられない。
 でも強くて優しい越智安成と結婚、幸せをつかんだその時宿敵の海賊に襲われて安成も家族も討たれる。その怒りで彼女は竜と化し、海賊をせん滅するが無情にもその若き頭領、青虎の腕には忘れ得ぬ傷が。るりはせめて語り部として、その悲劇を書く決意を。

96〜97「闘神伝(2のローマ数字、機種依存文字ゆえ略)エリスまけないもんっ!」るんるん連載、単行本なし。
 ご存知名作3D格闘ゲームのコミック版、華麗で迫力のある戦いが見事。


今までの実績、現在の地位

 同人ではベテランで、オリジナルの超長編ファンタジー風SF「Tear's」やSRWなどで活躍中。

「るんるん」で連載経験があるが、単行本も出ないし本誌にも登場しないし「るんるん」廃刊以来登場しない。


個人的な感じ、思い出

迫力のある、少女マンガの概念を破るような華麗な美しさに驚いていた。同人での膨大で壮大な作品群にも触れるに当たり、その素晴らしい力をもっと生かして欲しいと期待している。

Tear'sはもう5年以上見ているのに、いまだに全貌が分からない・・・どこまで壮大なのか。