日向まれ (ひゅうが まれ)

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作風概説

 かなり大人っぽい、少女漫画という言葉からは異質だが少年マンガという感じでもない、クリアなタッチ。

 男の顔に力を入れているし、服を着ているのにコンスタントに男の体に色気があるという離れ業も。
 手の質感も最上。

 剣戟シーン、剣や筆の描写、小鳥の描写などがはっとするほど正確で美しい。

 筆絵、馬などの高難易度のものもしっかり描けている。

 空間の開け方もすこぶるうまい。

 フリルの強い服の質感も極上。
 背景なども質感とスピード感がある。
 強烈な辛みと切れ味のある色気。

 ストーリーの大胆さと組み立ての精緻さは息を呑む。
 かなり辛い話が多いが、着地のカタルシスは素晴らしい。


代表作

2022「羊と狼」
 狼族と羊族、二種類の人獣による世界。弱者が強者を食らう世界から共生のためにと作られた学園。
 好きだよ、嘘だよ、という羊族のユノ、だまされる狼族のリオ…

2026「筆とたてがみ(日向まれ/三月薫)」
 旅が好きな放浪絵描き江郎の前で、二頭の野生馬を追う女性明雨。
 その馬の絵には目がなく、目を入れるとデフォルメされた馬が飛び出し、人語を話し始めた。
 突然女を追い、男も追い始めた兵、絵の馬で逃げるが…

2026「流星のリバティ」
 魔法使いがいる国で、あるときから王は魔法使いを強制収容所に入れて奴隷化した。
 魔法使いから生まれた子も同じく。そのルカはなぜか希望を持って働いている…
 だがその希望もむなしく、見せしめ娯楽の処刑台に立たされた時…


今までの実績、現在の地位

 2026年、原作つきと通常読み切りの連続。前代未聞なほど大きな扱い。


個人的な感じ、思い出

とにかく驚いた、としか言いようがない。
あえて男女を強調せず同性愛を疑わせる描写、読み進めるとジェンダーとその暴力性をきっちり描いているテーマの鋭さと深さ、絵の完成度と表現力…

できるだけ早く次回作を。どんどん描きまくって高めていくことを強く望んでいる。

他の原作のある作品をやるとしたら…それこそ非常に暴力が強く、人間性のおぞましい底を描いている、魔女裁判・拷問・いじめ・児童虐待などを加害者の内面描写強めで描く作品になるか…
いや、必要ないだろう。
とにかく規制せず、自由に描かせる方がいい。潰れませんように、と祈るしかない。