ふくやまけいこ

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作風概説

 可愛い子供向きな絵だが大人にも評価が高い。
 優しく、夢のある雰囲気。

 乱暴で冒険好きな男の子が古典的だが素敵。


代表作

93〜94「星の島のるるちゃん」単行本三巻、文庫二巻。
 江ノ島るるちゃんたちが夢に満ちた星の島で繰り広げる、現在は失われた感のある夢に満ちた科学の世界がとても胸に染み入る。空想科学の名の通り、想像力豊かな、魔法のような多くの機械とそこに漂う暖かさがとても心地いい空想科学。

94〜98「まぼろし谷のねんねこ姫」単行本四巻。
 おだんご屋の娘、招木里穂ちゃんがヨモギに全部解凍してしまい、大量に草団子を作る羽目に。でもそれを、擬人化されて和服を着たネコの女の子が買っていき、そして明日からのヨモギをまぼろし谷という妖精界で分けてもらうことに。
 それがきっかけでネコのねんねこちゃんを始め、様々な妖精達と町ぐるみになる交流が始まる。キャラクターのバランスのよさ、今は想像上と言っていい人情あふれる町、想像力豊かな多くの妖精達、バラエティー豊かな魔法、とても楽しく優しいファンタジー。


今までの実績、現在の地位

他でも数多くの作品を書いている。「東京物語」、田中芳樹とのコンビ等が有名。「なかよし」にきて以来、優しいファンタジーを描いた。

なかよしにはここ数年登場せず、「なかよし」時代の作品も含め早川書房より文庫化。


個人的な感じ、思い出

 田中芳樹とのコンビで描かれた「アップフェルラント物語」はとても楽しかった。そして「なかよし」に来て以来、そのあたたかい作品にはほっとしている。
 子供向けのほっこりファンタジーという、ジャンルごとなくなってしまったのはとても残念。