白色彗星帝国戦リプレイ

宇宙戦艦ヤマト
ロスト・ユニバース
無印ガンダム

エヴァ
マジンガーZ
コン・バトラーV
勇者ライディーン
グラディウス
サイボーグ009
ロックマン
スターウオーズ
他サプライズ

「くそ、白色彗星はもう太陽系にワープアウトしていたのか!」
 古代が画面を殴る。
「デスラーから聞いた弱点を突かなければ、地球に勝ち目はないぞ、古代」
 真田が冷静に告げた。
「こちらソードブレイカー、キャナル。ヤマトのワープよりわたしのほうが速いです、急いで警告します」
 通信が瞬くと、素早く光点が消える。
「頼むぞ、キャナル。我々も全艦ワープに入る」
 その瞬間、ヤマトに激しい振動が走る。
「敵襲?どこだ!」
 古代の叫びに、
「今の射撃…い、海王星近傍、探知不能!」
「今のはボーディガーだ!偏向チップを利用して超遠距離からビームを、反射衛星砲みたいに誘導して狙撃してきている!」
 真田が叫んだ。
「くそ、これじゃワープできない」
「発進させてくれ!チップの場所を感じるんだ」
 アムロが叫んだ。
「つきあうぜ、アムロ。ハヤト、おまえは残れ」
 と、カイ。
「支援機のガンタンクには狙撃は無理よ。対空防御で役に立って」
 ミライがハヤトを抑えた。
「よし、」古代の、一瞬の沈黙。それが終わったら、ガンダムとガンキャノンは外惑星の広い空間に放置されることになる。勝利しても生存可能期間以内に回収できるかわからない。「頼む!」
 古代が敬礼し、ガンダムとガンキャノンが飛び出した直後、虚空のチップが破壊される爆光が見えた。
「…ワープ!」

 ヤマトと波動エンジンを積んだホワイトベースがワープアウトしたのは激戦の真っ只中だった。
 ミレニアム・ファルコンがバルゼー艦隊を襲う。ファルコンにしがみついたヘビーアームズのガトリングが敵機を次々に落とし、離れて高機動で動き回るウィングガンダムのバスターライフルが戦艦を撃沈する。
 潜宙艦とデスサイズが闇から闇の激しい戦いを続ける。
 マジンガーのロケットパンチが敵モビルドールを貫く。
「来る!」
 と、ルーク。
「ガンダムジェダイはできているが、まだテストもしてないぞ!」
 真田が叫んだ。
「かまわない、父さんを救うんだ」
 黒塗りのエピオンが恐ろしい速さでヤマトの後ろから、副砲をかわして襲う。コスモタイガーを鮮やかにかわし、一機が火の玉となる。
 そしてロケットを注ぐガンタンクを襲った、その瞬間その巨大なビームサーベルをがっきとビームサーベルが防いだ。トリコロールもまぶしい優雅な上半身と、脚がなく多数のスラスターがついた球形の下半身がアンバランスな機体。
「父さん!目を覚ましてくれ!」
 横から攻撃しようとしたジオングを、カトルとマグナアック隊が食い止める。

 ヤマトの画面に土方。
「拡散波動砲ではあの雲は払えないのか…ヤマト、ソードブレイカー、頼んだ!全艦ヤマトを守り、錐陣を組め!」
「使徒サキエルが正面を守っています!」
「拡散波動砲発射!」
 分裂する光の嵐が使途を襲う。
「使徒は僕が食い止める。僕の命はみんなにもらったものだ…」
 シンジの脳裏に、これまでの戦いで散った戦士達の面影がよぎる。
「レイ!アスカ!カヲル!…行くぞ」
 鋭く古代に敬礼したシンジが、画面に背を向けて歩き出した。
「ま、待ってよ!」
 戸惑うアスカ。
「私が死んでも代わりが」
「いない!」
 古代がレイに怒鳴る。
「綾波、いいか、人の、全ての命は全部かけがえのないものなんだ。自分の命を愛せない者に、他人を愛することなんてできるはずがない。おまえの命はかけがえのないものだ、まず自分の命を愛するんだ、そして愛する人のために戦うんだ」
 レイは答えず敬礼しただけ、カヲルが自嘲気味の笑みを浮かべて去る。
「まったくあのガキどもは…」
 古代がブライトと目をあわせ、肩をすくめた。
「でも見事ですよ、私にはあいつらを戦場に引っ張り出すだけで一苦労でした」
「ブライトさんがちゃんと基礎を叩き込んでくれていたからですよ」
 雪がフォローする。

 ヤマトの波動砲とソードブレイカーのサイ・ブラストが白色彗星の核を貫き、雲が爆散した。
 喜ぶ地球人たち。だが…そこにはあまりに巨大な都市帝国がそびえていた。
「全艦拡散波動砲発射!」
 土方が叫ぶが、その砲口を次々とララァのビット、ボーディガーのビーム砲が貫く。
「だめです!全艦波動砲発射不能!」
「くそ、一体どんな攻撃だ!」
「ここよ!」
 ミリィが次々にビットを、チップを撃墜していくが、そのソードブレイカーに大量の敵が押し寄せる。
 コンバトラーが分散したままジオングと戦い、トールギスとマジンガーが激しく撃ち合う。
 そして波動砲を封じられた戦艦に、回転する都市帝国のベルトから次々とミサイルが着弾する。
「古代…下と上だ。下から都市帝国内部に進入し、内部から破壊しろ。それまで我々で支える!」
 土方が必死で戦い続ける。
「はい…コスモタイガー隊、用意!私が出ます、その間ブライトさん、お願いします」
 古代がヘルメットをつかんでコスモゼロに走る。
 シェンロンガンダムがコスモゼロの上に、傍らのビックバイパーの背にマジンガーが乗っている。
 飛び回っていたコンバトラーが合体し、エヴァンゲリオン隊も使徒との戦いをやめてヤマトのところに戻った。
「全機出撃!」
 009たちが、ロックマンがコスモタイガーの後部座席に乗り組む。
「シールド全開、一気に行くぜ!」
 ソードブレイカーがコスモタイガー隊を引き連れ、無数の敵機の真ん中に斬りこんだ。
 その後ろをマジンガーが、五機のガンダムが、そしてエヴァンゲリオンが守る。
「僕はもう、これ以上戦友を裏切れない!僕を信じてくれる仲間の…ために!」
 シンジのATフィールドが、コスモタイガーに迫る対空砲弾を弾き、きしむ。
「あんたばかりに、カッコつけさせないわよ!うあーっ!」
 襲う使徒をアスカ機が体を張って食い止める。
「敵機…殲滅する」
 打ちつくしたバスターライフルを捨てたウイングガンダムが、そのままビームサーベルを抜いて数を数えるのも面倒なゲルググに白兵戦を挑んだ。
「弾切れか」
 ヘビーアームズも銃を捨て、アーミーナイフを抜いてウイングの背を守る。

 ビックバイパーが先頭に立ち、弾幕の隙間を縫って都市帝国下部の穴に飛び込んだ。そして直後、周囲の危険な対空砲火が次々に内部から破壊される。
「コノムコウニハッチ」
 001の声に、
「よし…いくぞ、超電磁スピン!」
「ゴッドバード・チェエンジイイイ!」
 二本の閃光が岩盤を貫き、そこに巨大な空間!そして飛び込んだコスモタイガーが次々に不時着し、あるものは火の玉となる。
 ルークのガンダムも着地した直後に敵弾に打ち抜かれ、爆発炎上する。
 かすめるように不時着したソードブレイカーが、敵を寄せつけず射撃を続ける。
 背後を守るレイのATフィールドに、豪雨の傘のように敵弾が弾ける。
「もう…」
「まだだ!」
 シンジとアスカが、手を差し伸べるが…悲鳴を上げた。
 味方を巨大な隔壁が阻む!
「うわあああっ!」
「加速!」
 009と002の姿がかき消え、間一髪で隔壁の隙間をくぐる。
「危ない」
 あとを追おうとした古代を襲うレーザーを、ルークとケインの光剣が弾き返した。
「二人とも、無事だったか」
「行こう」
「リーフシールド!」
 ロックマンから浮かぶ無数の木の葉が、敵の手榴弾を防ぎきる。
「コッチダ」
 001の誘導に従い、003が指し示す壁を006の炎が加熱し、005が引っぺがした。

「わかっていなかったのかなあ…僕は、敵だよ」
 シンジに銃を向けるカヲル。アスカが血を吹いて倒れている。
「私とあなたは同じ」
 レイが冷たく見据える。
「君は何?」
 その言葉が何重にもシンジを襲う。
「君は何?」「おまえは何だ?」「少年よ、こちらに来るがよい」
 いつしか皇帝が、じっとシンジを見下ろしていた。
「うわああああっ!」
 叫んで銃を抜いたアスカが、狂気に襲われて頭を抱える。
「だめだ!」
 ぐっと、アスカの肩を大きい手がつかんで鋭く当身を入れる。
「シンジ、君には別の戦いがある…行くんだ」
 ケインがシンジの頬を軽く叩いた。ダース・ベイダーがケインに切りかかる!
「僕は…僕だ。愛の…戦士だ!」
 シンジが叫ぶと、倒れていたエヴァンゲリオンが立ち上がる。その手には黒い巨大な剣が握られていた。
「ふふ…」
 カヲルの傍らにも生身のエヴァンゲリオンが…
 ケインとダース・ベイダーが激しく切り結ぶ。ルークを稲妻が襲うが、002が抱きかかえて逃げ去り、004の弾幕が皇帝を襲う。
「マジン・ゴー!」
 叫びとともに壁をぶち抜き、広いハッチで戦っていたエヴァンゲリオンにマジンガーZが加勢した。
 そしてシェンロンガンダムも。
「ここにも仲間はいるぜ、戦友!」
「君は一人じゃない」
 二人の言葉を受け止めたシンジは微笑み、カヲルに剣を向けた。
 ケインとダース・ベイダーは激しく切り結び、皇帝は笑っている。

「あれが反応炉だ」
 見上げる古代の前に、数機のロボットが立ちふさがっている。
 ルークがライトセイバーを抜き、ロックマンの色が赤く変わる。
「行くぞ!」
 叫びながら古代が飛び出し、兄の形見のコスモガンを乱射する。
 009が、ロックマンが必死で援護する。
 恐ろしい風を操るロボットを、ルークが鮮やかな動きで切り刻む…そこに別の剣士が襲いかかる。
 007がマングースに変身して蛇をつかもうとすると、蛇は巨大な蜘蛛となる。マングースは飛べない巨大な嘴を持つ鳥に変身し、蜘蛛をついばもうとする…
「よし、全員撤退!」

 巨大な火の玉となる都市帝国。あまりにも多くの犠牲…
「カヲルくん、なぜ最後に君は僕をかばって…僕のどこにそんな価値が…」
 泣くシンジに無言で、佐渡が酒を差し出す。
 わめくアスカを、003が優しく抱きしめ「あなたは最善を尽くしたの」と繰り返す。

 だが、その火の玉から… 
 あまりにも巨大な三つの姿。超巨大戦艦。その背後に、あまりに巨大な綾波レイ。
「この宇宙は全て私のものだ!」
 ズォーダーの哄笑が響き、
「ダークサイドの力を知るがよい」
 パルパティーンが不気味に嘯く。
「違う…断じて違う!宇宙は愛なのだ。宇宙の愛こそが最も大きいのだ!オレたちは戦う、断固として戦う!」
 叫ぶ古代に、ブライトが深くうなずくが…その表情が恐怖に歪む。
「あ、あの星印は」
「システム・ダークスター!」キャナルが叫ぶ、「キャンセルします…ヴォルフォールド!」
「おお、そういうことか。システム・ダークスターは全ての生命を殺す…この艦隊も、地球の全ての生命も。だがそれを相殺することで、デュグラディグドウは停止させる。でもヘカトンケイルのエネルギーがある以上、すぐ再起動されてしまうぞ!」
 真田が叫ぶ。
「デュグラディグドゥは超巨大戦艦の艦橋部に!」
「修理でき次第拡散波動砲発射!」

以下続けるかどうか…

 

戻る

ホームへ