HTML3.2とその効用について

僕のページはあえて HTML3.2(W3C勧告1997/1/14) 準拠 で書いています。
その理由や考え方、使用法や効用などを僕的な意見でまとめておきます(^^;

まず始めに

このページではいろいろとごちゃごちゃ書いていますが、僕の考え方の前提には「ねすけ萌え萌え、I.E 嫌い」があることを明記しておきます。もちろんこの考え方は僕の中では理論付けされているのですが、どこかに偏見が混じっていることは確実ですし、全ての人に受け入れられるとは思っていません。

このページはあくまで「僕のページを書く上での思想」を書いただけなので、この考え方を押しつけようとか広めようというつもりは全くありません。多くのヒステリックな宗教論者:-) と議論するつもりもありません。ですから僕に“その考え方は間違っている”等と言うのは全くの不毛な行為ですので、止めましょう(笑

そして全てにおいて一貫している考え方としては「ほどよいバランス感覚」という物もあります。これは“厳密なHTML書式運用”と“ブラウザー依存思考”とのバランスでもありますし、“正確な書き方”と“楽な書き方”のバランスでもあります。どちらを優先させるのかは「その時の状況」による物であり、どちらかの考え方に忠実であるという“厳密”な運用を目指している物でもありません。


HTML3.2の勧め

基本的なこと

ここ数年のインターネットの驚異的な普及によって、世界中に個人のホームページという物が乱立しています。そして日本に限って見ただけでも、星の数ほどのページが存在します。多くのページに埋もれている多くの情報、その中には全く誰の役にも立たない自己満足から、人知れず眠っている貴重な情報を発信する物まで、ありとあらゆる物が存在します。

個人が作るページという物は、極論してしまえば全て自己満足のために存在します。人によい情報を発信したいというのも、良い情報を発信しているという自己満足ですし、良い内容か悪い内容かは関係有りません。少なくとも個人が自発的に作るページで、自己満足ではないページという物は存在しないと断言していいでしょう。

僕のページも限りなく自己満足です。自己満足であるからこそ、多くの人に読んで欲しいと思うわけです。もっとも僕の場合は“肝心な人に読んでもらえればいい”という思想に基づいてページを作っているので、とにかく多くの人にという考えとはちょっと違いますけれど。しかし「人に読んでもらいたい」という考え方は誰でも同じでしょう。誰にも読んで欲しくないページを公開する人なんているはずがありませんから。

どうすれば人にしっかりと読んでもらうページになるでしょうか?もちろん、一番大切なのは内容です。内容が何もないのにデザインだけ優れていても、最初は面白がって見てもらえるかも知れませんが、あなたの伝えたいことは何も伝わりません。しかし内容がいくら優れていてもダメなページもあります。デザインが崩れすぎていてまともに読めないページ、フォント指定が小さすぎて読むに耐えないページ、例を挙げるとキリがありません。

僕は多くの人に読んでもらえるためのページを作るには、次のことに注意しなければならないと考えます。

・どんな環境でも自分が考えた通りのデザインで読めること ・内容にあわせて、適切で誰にでも分かりやすいデザインであること ・先を読みたくなるような魅力的なデザイン

この条件を全て満たすのは非常に困難です。というより、不可能といってしまってもいいでしょう。みんながみんな Internet Explorer を使って見ているわけじゃないんです。僕のように Netscape Navigator を愛用している人もいれば、Lynx 等のテキストベースの環境で見ている人もいる、そして Mosaic だとか JustView だとか Opera だとか Web Explorer だとか...例を挙げればキリがないほどの多くの環境が存在します。

それら全ての環境で同じように見えるページを書けといえば、ただテキストだけでデザインをまるで考えないページを書けということになってしまいますし、逆にデザインに凝りすぎて「Internet Explorer 4.0以降でご覧下さい」とかいうページになってしまえば、それ以外の環境では全く読めないということにもなりかねません。

やはり重要なのは、何事もバランスではないでしょうか?まだまだ多く使われている環境では何とか読んでもらえるようにする、最新の環境では当然のように読めるようにする、しかしもはやほとんど存在が消えかけている環境は考慮しないけど、最小限読めるようにはしておこう...といった感じです。

そしてもう一つ重要なのが、ページを書く側の手間です。よく「Internet Explorerの人はこちらを、それ以外の人はこちらを」とページを分けている人がいますが、あまり良くないと思います。そのような事に手間をかけるくらいなら、ページの内容に手間をかけるべきです。内容があってこそのデザインです。その事は忘れてはいけないと思います。


なぜHTML3.2にすべきか

まず HTML3.2 とか HTML4.0 とか言われるのは何なのでしょうか...という質問には、僕の言葉で説明するだけの能力を持たないので、HTML-Lint のページなどを参照して下さい。

HTML3.2 は Netscape Navigator 3.0 以降、Internet Explorer 3.0以降、HotJava Browser 1.10以降(だったかな?)等でサポートされている HTMLの書法です。一般的な統計では、WWW 閲覧の 95% がこの環境を満たしていると推測されます。
#インターネット白書'98にて、主に使うブラウザーアンケートでこの条件を満たしている物が 95.9% は越えていたので、現時点ではもっと高いと推測されます。

しかし HTML4.0 となるとがらっと条件は変わります。これは Netscape Communicator 4.0以降、Internet Explorer 4.0以降でのみ正式にサポートされています。前述のインターネット白書'99の統計では約50%、僕のページのログなどを収集した感じでは 75% と推測されます。と考えると、少なくとも 20% の環境の人には HTML4.0 は正式にはサポートされていないのです。

近頃、やたらと CSS(スタイルシート)とかがもてはやされ、HTML4.0 でページを書くことがはやっています。もちろん、ご存じのようにほとんどの HTML4.0 で書かれたページは HTML3.2 までしかサポートされていないブラウザーでも閲覧は可能です(もしかしたらHTML2.0までの環境でも大丈夫かも知れない)しかし、デザインなどが制作者の意図しない物になってしまうのは確実です。

前の章で書いたように、Webページにおいてデザインは非常に重要な要素です。そしてそれは可能な限り制作者の意図したように見られるべきですし、多くの環境を切り捨ててまで追求する物ではありません。HTML4.0 で書かれたページは、現在でも 25% 程の環境で制作者の意図した通りに読まれていないと考えられます。この 25% は非常に大きいと僕は考えます。

そして何より言いたいのは、果たして HTML4.0 で書かれたページは、HTML4.0 でしか表現できないページであるか? という疑問です。もちろん、一部には HTML4.0 を限界まで駆使して素晴らしいデザインを実現しているページもあります。しかし大部分のページを見ると、どうも僕には HTML3.2 でも絶対書けるとしか思えないのです。現に僕のページのトップは、とあるページで HTML4.0 で書かれていた物をパクって(ぉ HTML3.2 に書き直した物です。この程度のデザインならば HTML3.2 で充分に実現可能なのです。

ついでに言っておきたいのは、はたして Netscape Communicator 4.0 や Internet Explorer 4.0 を使わなければいけない理由はありますか? ということです。誰にでも分かることですが、これらのソフトは非常に豊富な機能を内蔵しています。しかしそれらの機能を全て使っている人がいるのでしょうか?僕は大いに疑問を感じます。Netscape Navogator 3.0x でブラウザーとしての機能は完成していると断言しても構わないでしょう。そして何より余計な機能が付いていないだけ、非常に軽いです。そのようなわけで、僕は Netscape Navigator 3.04e をメイン環境として愛用しています。

以上のような理由で、僕は HTML3.2 を基本書式として、全てのページを書いているつもりです。つもりなので、一部には間違った物が含まれている可能性があります:-)


HTML3.2の使用法

厳格さと曖昧さ

ちまたにたくさん見られる、HTMLの書式とその考え方に厳格であるべきという考え方には、僕は賛成できません。書式に関する DTD 等を見ると、非常に細かく運用法などが書かれているのですが、それにこだわる必要性はあるでしょうか?

僕が言おうとしているのは「書式などはどうでもいい」ということではありません。ブラウザーに完全に依存したようなページは、良くないページであると思っています。しかし現実的に物事を考えなくてはなりません。ブラウザーによる微妙な書式の差は言うまでもなく、同じページを別のブラウザーで見たら“なんだかおかしい”というのはよくあることです。

多くのHTML書式解説ページでは、書式と精神を厳格に守れば違いなどはほとんど出ないと言っているようですが、それはどう考えてもおかしいです。僕のトップページの一部を Netscape Navigator 3.04e と Internet Explorer 4.0j で比較した例を紹介しましょう。(Internet Explorer 5.0j ではこの問題は起こりませんので、バグだったのでしょう(^^;

NN
Netscape Navigator 3.04e

IE
Internet Explorer 4.0j

比べればすぐに分かるかと思いますが、右側のページの解説の文字サイズがあからさまに違います。それ以外の文字のサイズが変わりませんから、明らかにどちらかがおかしいのです。このページはソースを見れば分かりますが、<BACEFONT> に 3 を、解説の部分は <FONT> に -1 をそれぞれ指定しています。ですからこの例では Internet Explorer の解釈がおかしいのだと分かります。

この事実だけを見ただけで、デザインを少し考えただけでブラウザーに依存しないページ作りは不可能であると判断されます。そして I.E の方がこのような不思議な解釈が多いようなので、僕のページでは Netscape Navigator 3.04e 以降を推奨しています。

よく「HTMLは構造が大事であり、デザインにとらわれてはいけない」と主張する人がいます。それはそれで一定の条件においては正論といえるでしょう。教育用や公文書などでは... しかし一般的な個人サイトなどにもその主張を押しつけてはいけないと僕は考えます。ページの内容と共に、デザインもかなり重要な意味を持つからです。真っ白なページに文字だけが整然と並んでいるページを、皆さんは楽しみのために読みたいと思いますか? そんな事はないと思います。デザインが美しいとページを読む意欲がそそられる、それが大方の真実であると思います。

もちろん、何度も繰り返すようですが、デザインだけが美しくて内容がくだらないページはダメです。デザインに凝りすぎた個人ページは、しばしば内容が伴わなくなるように感じています。ですから僕は「程々のデザインの美しさで内容はしっかりと、どの環境でもほぼ同じように見える」というページを目指しています。肝心なのは、厳密に HTML の書式と思想を守ることではなく、デザインを追求することでもなく、バランスであると信じています。


精神だけで運用が可能か?

無理なんですよね。やっぱり。どんどん付け足しとかやっていると、いつの間にか書式なんてどうでも良くなったりしちゃうんです。だからと言って書く量を制限して書式を常にしっかりと保つようにする... というのはなんだか本末転倒のような気がします。

いいんです。いい加減な書式になっちゃっても。僕のページも細かく見ればかなり酷いです。でもやっぱりいい加減なままでほったらかしにしておくのはどうかなぁと思います。半年に一回くらい、HTMLの中身を見直して、変な書式の所は修正することをお薦めします。多くの人に読んで欲しいと思うのなら、是非そうするべきでしょう。

書式が正しいかどうかをチェックする際に、まずお薦めしたいのがAnother HTML-lint です。ここでURLを入れてボタンを押せば、HTMLの中身をチェックしてくれます。でもたくさんのページをチェックしたいときなどはそれだと面倒なので、これをローカルに構築するのがよいでしょう。ページの方からローカルに構築するためのガイドへリンクがありますので、そちらを参考にしてどうぞ。

しかしこれに頼りっきりになってはいけません。どうしてその修正が必要なのかをしっかりと考えてから修正するべきと考えます。「HTMLの精神に反しているから」...とか言われたからと言って、それを鵜呑みにするのは良くないです。デザイン上どうしようもないのならば、それで良いんです。ホントにそのデザインが必要かも考える必要がありますけどね(^^;;


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