水月りゅん(みつき りゅん)

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作風概説

 やや冷たく湿った感じで明るいが、ラフな草書体…を通り越した絵。

 テンポのいい感じで、少しうるさいほど色々な物や言葉が画面に詰まっている。柔らかく細い体の線がとても印象的。それで抱き合う体勢を描くのが好きらしい。

 最新作では言葉などの密度をかなり減らし、絵もネームのように簡潔にした。


代表作

2000「あなたと私の好きのカタチ」
 告白しようとしたら、手をつかまれて告白されてその拍子にこけた、そんな感じでつきあい出した充となぎさ。でも、どうしても不安感がある。ひどかった数学のテストから、教えてやると充に言われて勉強会をするけど、やはり彼の心がわからない。
 そして、なぎさは次のテストが80点以上だったら好きなものを買ってやると言われ、指輪をねだる。
 でも指輪の意味さえ聞いてくれないのがまた不安。ある時、冷たい反応にあってついに爆発、不安を大声でぶつけて…それからテストで100点を取り、もう一度全て、指輪はせめて好きをカタチにしたいなど気持ちを伝える。
 本当は充も、なぎさと仲のいい男子に嫉妬したりしていた。二人のペースはいつも通りだけど、心はもっと深くつながっている。

2000「ふぁいと☆クラブ」
 怪力少女、泉あきらちゃんが告白の決意をした朝、その萩原くんに文化祭実行委員を手伝え、と引きずりこまれた。時間がない、気合&怪力爆裂で頑張る!
 でも彼が、力強いのは好みじゃない、と・・・テンションは相変わらず。ラブシーンの、なんとなく感触が伝わってくるような迫力にははっとした。

2001「マッハでいくから」
 走るのが大好きな春日ちゃんはつきあい始めて二週間の彼、新と大阪ミナミで初デートで浮かれている。でもいい服がない!
 服を買ってから行こうとしたけど、デパートは予算の壁が。じゃあアメ村で古着を、と思ったら財布を忘れた。姉の友達の協力でなんとかなったけど、時間がないうえ車に水をはねかけられて…テンポがよく、ちょっとしたことなのに熱くなる気持ちの流れが心地いい。

2002「1/100のキモチ」
 忍者村で忍者選手権優勝、七台目お頭の地位を得た雪。だが、彼女はそんなこと何も知らない。
普通の街に修行にやられた彼女は友達を作ると言う野望を叶えようとするが、ホスト先の富士山秋くんは彼女を拒絶する。でも刺客に襲われて…作風の変化で驚かせた。


今までの実績、現在の地位

 デビューして増刊だがカラー扉を得るなど注目されていたが、しばらく出てきていなかった。
 2002「ザ・ネクスト」の候補で復活。


個人的な感じ、思い出

 この爆裂テンションと短い言葉の洪水、はまってみると面白い。不安定だが、大化けを期待。

「ザ・ネクスト」で成長を期待していたが、とんでもない方向に成長したような気がする。まあ変に小さくまとまるよりいい、今後どうなるか楽しみにしよう。