なかよし2013年8月号感想

表紙は完全に男中心ですね。付録の豪華さも驚かされます。

「小学生のヒミツ」連載はすごく嬉しいです。

14歳のシルバー賞デビューは驚かされましたね。
ただ、増刊のない今どれだけできるか…新井葉月先生が、ちゃんと職業能力を持つように、といわれて薬剤師となったように、慎重な人生を歩んで欲しいです。

ナフタレン水嶋先生の作品は四コマでしたか…といっても、あの四コマが壊滅して以来、「わんころべえ」と、最近のさばげぶ四コマ以外、「なかよし」の四コマ連載自体が久しぶりです。
結構面白いです。

今月号は全体として、とても楽しい作品が多くて楽しめました。
読者は、雑誌は嫌な思いをするために買っているのではなく、楽しい思いをするために買っているんです。

小学生のヒミツ(中江みかよ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)つばさピチカート(春瀬サク)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)わたしに××しなさい!(遠山えま)ドキドキ!プリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)ワルツのお時間(安藤なつみ)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)さばげぶっ!(松本ひで吉)クギ子ちゃん(PEACH-PIT)AKB0048(美麻りん)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)恋と軍艦(西炯子)電撃スターダム!(後編)(長谷垣なるみ)予告

小学生のヒミツ
告白したあと、と連載最初から、少女漫画らしくないにもほどがある話題ですね。
男の子も女の子もすごく魅力的になってて、さてここからどう進展できるやら。
シュークリームのついでに、すごく素直に涙もつけて。これで落ちない男の子はいませんよね。
なんて素直に言える子でしょう。
「オレの彼女になれば」と言っておいて頭をぶつける、キザとバカが楽しいですね。
くすぐったい空気、というのも羨ましい話です。
デートとかキスとか、夢見ますよね。
違うクラスの子を呼ぶ、というのもいろいろえらいことになるんですが…
いきなり「く・ん・な」は大笑いしました。最低にもほどがあります。
みんなで海、とはうまいこと考えましたね。
手が触れただけでも反応が強烈で…でも、これはとことんひどいです。
でも男の子は大抵、これわかると思いますよ。
この年頃の男の子って、とんでもない生き物ですからね。
年上の助言は嬉しいですね。
そして、大声での「好きだー!!」これはビックリして頭が吹っ飛びました。
なんて素晴らしい作品でしょう。
ここまでまっすぐに、女の子に寄り添ってくれる作品…ため息しか出ません。

出口ゼロ
犯人の使命、という絶対的な攻撃手段…
クローバーの意味を探したり、この状態で結構本格的に推理ゲームをやっていますね。
それも全部読者を裏切るための罠なのでしょうが。
情報を売った人がいる、といってもそれができたのは小峰くんだけでしょうか?
スパイがいることを示して反撃したら、スパイという切り札も失われるのは自明です。それほどバカなことをするでしょうか?
結構あっさりと、スパイという重要な伏線が使われた…のでしょうか?
何もかもが罠だと考えていると、何一つ動けません。思考力すらなくなっていきそうです。

百鬼恋乱
ぽかん、と結構長い間を取ってます。なんだか楽しいです。
簡単に消えたり、見られたらどうするんでしょう。
それでいきなりへたりこんで真っ赤に、かわいいですね。
意識してしまって、女の子に助けてもらったらクジ、って結構テンポいいです。
肝試し、ってみんな好きですよね。
またこういう怪談ですか…楽しいですね。
どこに座ってるんですかどこに。
「もっとスゲーのがいっぱいいる」…ははは。
オバケ役、というのも楽しそうです。
で、オバケよりずっと怖い、現実の人間…なんというか、ご愁傷様としか言いようがありません。
相手が悪すぎました。
震えているのを抱きしめる、「クソ女」というところの足が妙に色気が強いです。
素直じゃない言葉は苦笑するしかないです。
なんというか、ひたすら面白さだけで動いてるとこうなるんですね…

つばさピチカート
今回もフェアプレーそのものでほっとしました。
なんという夢を…
母親が怒っているのを想像して答えるのも楽しいですね。この決意の表情,すごく強いです。
音の強さがすごくよく表現できています。
彼女の辛さも、すごく丁寧に描いていて…
この拍手と笑顔、すごく作者が一人一人を大切にしているとわかります。
翼ちゃんも真っすぐに笑顔で褒めてくれて、なんという素直な子でしょう。
加速させるという攻撃的に、そしてミス…それでも引きずらずに。
こうして絶望的な状態から、立ち位置という課題が出てきて…
今度は別の部屋でもう一度。
面白い課題ですね。
バイオリンは元から、狭い室内管弦楽や広いコンサートホール、野外など多様な場で弾かれる楽器ですが…
「また間違えたら」と、一瞬後ろ向きになって、それでチューニングの音から、言葉ではなく何かに気がついて…
まったく違う演奏、どのような演奏なのか…
ここでるりちゃんの回想、父親の優しい面を描いてくれるのがすごく嬉しいです。
さらに種明かしは次号、すごく楽しみにさせられて…
まったく、毎回なんてまっすぐにいい球を投げ込んでくるんでしょう。

わたしに××しなさい!
晶は恋人だ、といってもこの状況では説得力が…
砂でも食べてれば、ってずいぶん残酷ですね。
あくまで浮気現場を押さえる、って楽しいことを。
…電車内で晶くんとマミちゃん、雰囲気がラブラブすぎます。
不感症、といきなりとんでもない言葉が出てきましたね。
心がない、って…
そして晶からの告白はすごく意外でした。というか告白する前に現彼女と別れろって…どころか「雪菜ちゃんにはないしょだよ」…おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!
で、やっと電話…時雨と十回言って、それから「不感症らしい」…おいこら。
そして「オレが好きだろ」…一体どこに転がるんでしょう、このラグビーボール。

恋するふたごとメガネのブルー
何この夢。
テスト勉強、しっかりしているももちゃんとさくらちゃん…これだけ差があったら同じ部屋はきついのでは?
バイト何してるのかな、と言ったら即さくらちゃんが電話、という反応の速さ、すごいですよね。
いく、と即座に…テスト勉強は?
しりたいことがノートに用意されている、って…笑うしかないです。
なんだかんだいって、何も知らない…そんなものです。僕だって中学時代、席が隣の女の子について何も知りませんよ。
いきなり棒読みで聞いたり、エイプリルフール生まれと笑うフジタくんの顔面崩壊がすごいですね。
「フツーに見てるものが…おねえちゃんには知りたいこと」というの、小学生の女の子達にはすごく素敵なメッセージだと思います。
人の立場で考えること。
双子で、こんなにお互い大好きでも、難しい…
観察日記をつける、ってそれはもう…ミイラ取りまっしぐらに思えますが…
予備校での、空気の変わりようがすごいですよね。
名前とか隣とかが奇跡…すごくわかります。
ちょっとしたことすら。どんなにちょっとしたことが、奇跡だったか…
全教科補習と、全教科満点…
いきなり学校で、「頭のいいフジタ」がここにいる、という慣性も面白いですね。
金がないなら塾もきつい…いえ、塾は最優秀者は無料です。それかもしれません。
ふと黙ってしまって、いきなり「そんなにオレのことが好きなの」…爆弾どころかアイス・ナイン(『猫のゆりかご』カート・ヴォネガット)。
フジタのあらゆる側面がドキドキさせられる、さまざまな方向から切り刻み見る、この表現の繊細さ…これこそデイジー先生の最高の魅力です。
つい口にしてしまった「好きな人…いるの」。さて、止められない何かはどこに転がっていくのやら…

ドキドキvプリキュア
楽しそうですね。
うーん、レジーナといて楽しい、だから「いっしょにおねがいにいこう」…これはミスですよ。
敵でありながら友だちであるには、相手を利用しようとはしない、というのを徹底しなければならないのに。
苦しみを消していく…確かに、完全に服従させられればそれはできますよね。
で…この手で来ましたか。

ワルツのお時間
いきなりグーパンチって豪快ですね。
あ、「あのお二人つきあってるのかな」と、振り向きながら帰るときの姫愛ちゃんの表情、すっごくかわいいです。
次はタンゴ…いいですね。
牧村さんが話しかけられて驚く、というのも面白いです。
どうやって痩せたのか、そりゃ女の子には切実ですからね。
そりゃもう…長蛇の列。というかビフォアアフターの写真をポスターにしたら、えらいことになりますよ。
イケメンと踊れてあの美女みたいなスタイル、そりゃもう魅力巨大ですよ。
たんごくんが埋まってしまう…笑うしかないですね。
落ち込んで混乱しまくるのも楽しいです。
「踊りたいなあ」と、素直に出てくるのがまた素敵です。
サボるためだったのが自転車でつっぱしって、手遅れという言葉に勘ちがい、ここは大笑いでした。
そして、やっと二人で踊れる…胸が一杯になりますね。すごくいい深呼吸が自然に出ましたし、見ていて体が動き出しそうにもなります。
ブラックプール、とまた面白い目標が出てきました。
本当に火がついてしまった…
前回、どんな泥沼になるかと思ったらまた熱血、本当に上がったり下がったりリズムがうまいですし、今回は特に読んでいてめちゃくちゃ楽しかったです。

少女結晶ココロジカル
扉に飛びこんだら、二月エリア…フリオさんも?
すごく素敵な城です。
全部アメジスト、ものすごいですね。
まさにこれはお姫様の世界…なんという華麗な。
フリオさんが教えてくれるのはなんとなくドキドキします。
ハルトくんがうまいのは意外でした。そして女の子に誘わせるなんて…
このこころちゃんを見て、それで照れて「ムリ」…もう笑うしかないです。今月号の、「小学生のヒミツ」の淳太くんみたいにバカ…
そして、嫉妬が絡めば動ける、というのも笑うしかないです。
もう、ハルトくんが意識しすぎてうまく踊れない、見ていて楽しくて楽しくて。
最後には押し倒し状態になって…もう笑いが止まりません。
城で迷ってしまって、すごくきれいな離れですね。
「ぼくらが決めたパートナーを選ぶこと」というのが興味深いですね。
1と2はまともなことを言っていますから。
カゲツ、でしょうか?どのようなダンス、どんな罠が…
しかし、この背中の肩甲骨が見えているドレス、ものすごく色っぽいです。
とにかく全部が楽しくて素敵で、甘いお菓子をおなかいっぱい食べたようです。

さばげぶっ!
おめかし?迷彩で?
まあ、アウトドアで生足出してるだけでアホです。
相手チームがシルバー…というかちゃんとサバゲやってるんですね。
結構いい装備ですね。XM8にG36…
老人たちの言葉、結構強烈ですね。
崖から落ちて、助けてくれた老人も撃つ…容赦なし。
老人もみんな戦後生まれ、というのが悲しいことです。
12ゲームもやったのですか…楽しみましたね。
減ってる、でレスキュー、鮮やかなオチでした。

四コマ…みんな徹底的に現実逃避を…
「つぎつぎに仲間呼ぶタイプのボス」…これ、すごく身に染みる人が多いのでは?
捨てる話になってしまう、というのが楽しいです。
17と18、10と11…確かに違います。弾薬とか反動とか。
ターゲットのリメイクはすごくシュールです。
クリーニングロッド…旧日本軍では、それ一本で何人が、殺されたか。

クギ子ちゃん
自己犠牲、ですか。
しかも記憶まで変えて、オバケたちのことも忘れて…
「みなさんはしってますか?」で最終回にしてもいいのに、次から何が始まるのでしょう。

AKB0048
「きみはけっきょくあの子に勝てないのかい?」がうまい。強過ぎるライバル心を使えば動かせる…
「存在感ないから」ってアイドルが言ったら自滅じゃないですか?
「バカですか」はまったくごもっとも。
すごい変装技術ですね。
やっぱり忍び込もうとして、まったく…欲張ったらろくなことになりませんよ。
乃愛ちゃんに助けてもらってたら立場ないですよ。
まあ、こうして入ってくる前に止められない警備側がザルなんですが。
さらに箱の中の、妙なことになってます。
「お姉さんはのぞんでないはずです」って、それは言っちゃダメでしょう。まして加害者の一員が。
超常現象を引き起こす…まあ、芸能と宗教、そして奇跡は切り離せないですからね。
そのうち本当に助けられそうです。

きぐるみ防衛隊
勇ましく呼び止めたのはいいですが、着ぐるみに抱えられているのはあまりかっこいい姿じゃないですね。
ジャンプって、「なかよし」では口に出してはいけない言葉でしょう。
はっかちゃんまでついていってしまって…えらいことになりました。
結構話し合いが通用する敵ですね。
ハートを戻すのは一度きり、厳しい条件です。
あえて背景を省くことで、緊張感をすごく強めてます。
かがませて頬にキス、それで「リパーツのためじゃないよ」…かないませんね。
いろいろと裏がありそうで面白そうです。
再開を楽しみにしています!

恋と軍艦
強烈な色っぽさですね。
そして学校でも…むしろ場違いレベル…
あ、漫画を諦めて、でしたか…
お母さんも大変です。
そして男の子に、女の武器を乱用して動かすとか。もう楽しいです。
猫を見て学んでいるとは、なんという強大な師匠。
町ごとバザーをやるとか、考えていますね。
そして漬物…そういうのも宝になりますね。
味噌を手作りしている、というのも、うまくいけば…
美少女二人、といっても努力で磨いた晶ちゃんと、何もしないでいい香菜ちゃん。ずるい。
猫、というのもアレクサンドルには完璧に見破られてましたか。
どこまで女子力を磨けるのやら。
さらに男二人の関係が、なんかえらいことになっている…あんな小さい女の子でもこれだけの影響力を持てる、というのが女の子の怖さです。

電撃スターダム!
なかなかうまくいきませんね。
演技力が低いのであれば発奮して頑張るべきなんですが…まだまだ子供です。
監督、役名でケンカしろ、から始めるのは見事です。
グダグダだった撮影シーンが一気に迫力満点になる。うまいですねえ。
初代の、というのはちょっとびっくりしました。
爆発シーン、…スタントがやるのは、爆発の破片で顔を火傷するリスクがあるからでは?
「背中ばっかり見てるっていうか」と、監督にはすごく素直に自分を出せるんですね。
爆発シーンの撮影はすごい迫力でした。
病院での会話まで撮影されていた、というのは苦笑しました。
どこに進展するわけでもなく、何もかもこれからという予感に満ちた…
胸がすごくふくらむ素敵な作品です。
次回作、すごく楽しみですね。そのためにも増刊があってほしいのですが…

月号は桜倉メグ先生の新連載…すごく楽しいことになりそうです。
背が高い女の子、というのも結構悩んでる女の子いそうですしね。
絵もすごくきれいです。

「初恋少年少女」もちゃんと出てきてくれて嬉しいです。どこにいくのやら…

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